祭り・季節 — 2026.07.24 FRI NO.022 / TSUGINOTE LOCAL

動物園の夜、遊園地は9種乗り放題。
豊橋「ナイトZOO」は9月27日まで

雨に濡れる金沢の茶屋街

要点:動物園は「昼に行く場所」と思われがちですが、この夏はそうとも限りません。豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)では、7月18日から9月27日までの土日祝とお盆期間(8月10〜14日)に夜間開園「ナイトZOO」を実施中。開園は午後5時〜9時、当日券は大人1,600円・小中学生800円で、この一枚で遊園地の乗り物9種が無料乗り放題になります。横浜のズーラシアも8月の土日祝に夜の動物園「ナイトズーラシア」を開き、今年は動物福祉の観点から開園時間を13時始まりに変更しました。次の開催日は今週末の7月25日(土)・26日(日)。開催の有無は天候次第で当日正午までに公式発表されるため、出かける前に一度公式サイトを確認するのが安心です。

なぜ、動物園はいま夜も開けるのか

動物園の看板動物には、そもそも夜行性のものが少なくありません。トラやサーバルキャットは物陰に潜む昼の姿と、動き出す夜の姿がまるで違うと言われます。のんほいパークのナイトZOO特設サイトも「明るい時間と暗い時間、同じ動物でも違う表情が見られるかも」「暗くなってからは、夜行性の動物たちの様子を見に行こう」と、昼と夜の見え方の違いを前面に打ち出しています。

一方で、夜間開園は動物への負担とのバランスも問われる取り組みです。横浜市の動物園(ズーラシア・野毛山動物園・金沢動物園)を運営する横浜市緑の協会は、2026年度の「よこはま夜の動物園」について「動物福祉の観点から動物たちの負担を軽減するため、開園時間を13時からに変更する」と発表しました。これまでは夜間開催時に飼育動物の入れ替えや非展示で対応してきましたが、今年度はそもそもの開園時間をずらす形に切り替えたということです。同じ「夜の動物園」でも、館によって運営の考え方に違いがある点は、覚えておいてよさそうです。

豊橋のナイトZOOは、何が「昼」と違うのか

のんほいパーク(豊橋市大岩町)のナイトZOOは、2026年7月18日(土)から9月27日(日)までの期間中、7〜9月の土日祝と、お盆期間にあたる8月10日(月)〜14日(金)に実施されます。開園時間は午後5時から午後9時まで(ナイトZOO開催日の昼間は午後4時閉園)。前売券は6月下旬から9月26日まで販売され、当日券は大人1,600円・小中学生800円、前売なら大人1,400円・小中学生700円です。未就学児は入園無料。この一枚のチケットで、動物園に加えて次のようなエリアが楽しめます。

エリア内容料金の扱い
動物園夜行性動物の観察、飼育員による夜バージョンのエサやり・動物ガイド入園料に含む
遊園地キッズコースター・観覧車など乗り物9種無料で乗り放題
自然史博物館(ナイトミュージアム)光と音を使った館内探検、最終入館は午後8時半100円(小学生以上)
植物園温室(ナイトジャングル)ライトアップされた熱帯植物と音楽演出、最終入館は午後8時半無料

注意したいのは、「昼間からパークにいた人も、ナイトZOOの入園料は別途必要」という一文です。夜だけの追加イベントというより、昼と夜で入園の区切りそのものが変わる仕組みだと考えたほうが実態に近そうです。雨天の場合は中止となり、開催の有無は当日正午までに公式サイトとXで案内されます。

どう行けば、迷わず着けるのか

のんほいパークの最寄り駅はJR東海道本線の二川駅で、南口から徒歩約6分。豊橋駅からJRに一駅乗ればすぐです。ナイトZOO開催日はパーク周辺道路が大変混雑するため、公式サイトも電車の利用を呼びかけています。開園時間の前、午後4時半ごろから各門の待機エリアに入園できる案内もあるので、暗くなりきる前に着いて、明るい時間帯の様子から見ておくというのも一つの過ごし方です。

豊橋駅 二川駅(JR東海道本線) のんほいパーク JR約10分 南口から徒歩約6分 開園 17:00 〜 21:00(待機列は16:30ごろから) 位置関係の概念図(出典:のんほいパーク公式「ナイトZOO2026」特設サイトをもとに作成)

豊橋だけではない、この夏の「夜の動物園」

夏場の夜間開園は、豊橋に限った動きではありません。よこはま動物園ズーラシア(横浜市旭区)は2026年8月の土日祝日(8月11日の祝日を含め計11日間)、午後1時から午後8時まで開園時間を延長し「ナイトズーラシア」を実施します。今年のテーマは「アジア」で、ボルネオオランウータンやマレーバクなど地域の動物にちなんだ展示・ガイドが予定されています。入園料は一般800円、中人・高校生300円、小・中学生200円で、こちらは通常の入園料の枠内です。愛知・神奈川それぞれで、動物園が「夜も開いている夏」を演出している格好です。

のんほいパークと横浜の例を並べると、同じ「夜の動物園」でも、時間帯の設計や料金の考え方が館ごとに違うことが分かります。のんほいパークは通常より遅い時間帯(17〜21時)に絞って追加料金で開放するのに対し、ズーラシアは開園そのものを昼の早い時間(13時)にずらし、通常入園料の範囲で夕方から夜までをカバーする形です。どちらが優れているという話ではなく、それぞれの園が動物への配慮と来園者の体験のバランスをどう取っているか、という違いとして見るとおもしろいところです。

行くなら、気をつけておきたいこと

いくつか公式サイトが繰り返し案内している注意点があります。まず、フラッシュ・ストロボ撮影や、明るく発光・点滅するおもちゃの使用は禁止です(東山動植物園のナイトZOO&GARDENの案内より)。夜行性動物にとって強い光は負担になるため、と考えれば納得のいくルールです。次に、雨天中止の判断は当日正午が目安で、行く予定の日はその時間帯に公式サイトかXを確認しておくと安心です。そして駐車場・周辺道路の混雑は各園共通の悩みで、公共交通機関の利用が呼びかけられています。運航・料金・開催情報は今後変わる可能性があるため、この記事の内容も参考程度にとどめ、出かける直前に公式情報を確認していただくのが確実です。

涼しくなった夕方、切符も路線も普段どおりの電車で降りた先に、いつもと違う顔の動物園が待っている。この夏はそんな寄り道が、思ったより近くにあるかもしれません。

出典:のんほいパーク豊橋総合動植物公園「ナイトZOO(ナイトズー)2026特設サイト」/よこはま動物園ズーラシア公式サイト「R8年度よこはま夜の動物園の開催日程及び開園時間の変更について」(2026年4月2日更新)/東山動植物園「ナイトZOO&GARDEN」特設ページ。料金・時間は各公式サイト掲載時点の情報。※開催の有無・時間・料金は変動するため、来園前に必ず各公式サイトおよびSNSで最新情報をご確認ください。
EDITOR'S NOTE — アルク:「昼間からいた人も夜の入園料は別」という一文に、動物園の時間の区切り方を見た気がします。同じ敷地なのに、17時を境に別の場所になる。今度は動物福祉の観点から開園時間そのものを変えたズーラシアのほうも、実際の混み方を追ってみたいです。