巾着田のまつり初日は9月21日。公式が「その日に咲いているわけではない」と書いています。
要点:埼玉県日高市の巾着田曼珠沙華まつりは、2026年9月21日(月・祝)から10月6日(火)まで、午前9時から午後4時30分。主催の巾着田管理事務所が7月30日に出した告知には、日程のすぐ下に注意書きが3つ並んでいます。そのうちの1つが「21日(月・祝)に曼珠沙華が開花しているわけではありません」。入場料の有料期間も「決まり次第」で、まだ出ていません。この場所はまつり・開花・有料の3つが別々のカレンダーで動きます。日の決め方と、高麗駅からの歩き方をまとめます。
9月21日は敬老の日です。土日とつながって3連休。その最終日から、まつりが始まります。
連休に合わせて開幕、と読みたくなるところですが、告知はそう読ませてくれません。巾着田管理事務所が7月30日に公開したお知らせには、日程と時間のあとに警告マーク付きの但し書きが3行、こう置かれています。曼珠沙華の開花期間中のみ入場料が有料になること。有料期間は決まり次第お知らせすること。そして——21日に曼珠沙華が開花しているわけではありません。
主催者が自分の初日に釘を刺している。珍しい書きぶりです。
ずれる3つのカレンダー
整理すると、この場所には性格の違う期間が3本あります。まつりの期間(出店が並ぶ日)、花の見頃(誰にも先に決められない)、有料の期間(花の咲き具合を見て市が決める)。3本は重なりますが、揃いません。
去年の実績を並べると、ずれ方が見えます。
去年(令和7年度)のまつりは9月19日から。有料になったのは5日遅れの9月24日でした。入場料は1人500円(1日)、中学生以下は無料、徴収は午前7時から午後5時まで。そして10月6日から入場が無料に戻っています。市のページには「令和7年度の曼珠沙華は見頃を終えました」と添えられていました。
つまり有料の期間は、赤くなっている期間とほぼ重なります。乱暴に言えば、入場料を取られる日は当たりの日。取られない日は、まだか、もう終わったかのどちらかです。無料で入れて嬉しい、という話ではありません。
咲いたかどうかを、どこで確かめるか
幸い、確認の窓口は9月1日から動きます。
| 窓口 | いつから | 中身 |
|---|---|---|
| 曼珠沙華テレフォンサービス 050-3490-0873 | 9月1日〜10月10日 | 開花状況の案内 |
| 巾着田管理事務所 042-982-0268 | 9月〜10月中旬ごろ | 自動音声で開花状況 |
| 管理事務所ホームページ・Instagram | 随時 | 開花状況の更新(@kinchakuda_saitama_hidaka) |
去年は市のページからライブカメラも見られました。画角は固定なので群生地の一部しか映りませんが、色の傾きくらいは分かります。
順番はこうです。行く日の候補を先に2つ持っておいて、直前に電話で決める。 花のほうは待ってくれないので、こちらが合わせるしかありません。
高麗駅から、徒歩15分
最寄りは西武池袋線の高麗(こま)駅。ここから巾着田まで徒歩約15分です。駅前に立つ赤い将軍標(チャンスン)が目印になります。
JRで来る手もあります。川越線・八高線の高麗川(こまがわ)駅から徒歩約40分。歩きたくなければ、高麗川駅から国際興業バス(高麗駅経由・飯能駅行)に乗って「巾着田」下車、徒歩3分。西武の飯能駅からも同じバス停に着くバスが出ています。管理事務所は、JR川越線で来る場合は高麗川で八高線に乗り換え、東飯能でさらに西武池袋線に乗り換えて高麗駅で降りるのがおすすめ、とも書いています。
クルマは、あまり勧められていません。公式の交通案内にはこうあります。9月の開花期間中、周辺の県道川越日高線・国道299号・国道407号が5〜10km以上渋滞してしまうこともあると。駐車場は普通車500円、バイク100円で、利用は午前7時から午後5時まで。台数に限りがあるので公共交通機関で、というのが管理事務所の言い方です。
電車まわりで、もう一つ待ちたい発表があります。西武鉄道は去年、まつりに合わせて飯能〜高麗駅間に臨時の各駅停車を走らせ、土休日は一部の特急を高麗駅に臨時停車させました。そのお知らせが出たのが8月14日。今年ぶんはこの記事を書いている8月15日時点で確認できていません。去年と同じ間合いなら、まもなくです。日程を組む前に、鉄道会社側の発表も一度のぞいてみてください。
一日を、並べてみます
群生地だけなら半日で足ります。せっかく来たなら、上から見る時間を足したいところ。巾着田は高麗川の蛇行がつくった直径約500メートルの平地で、その巾着の形は、地面に立っていると分かりません。
朝から動く場合の形を、公式の所要時間だけで組むとこうなります。
| 時刻の目安 | 動き |
|---|---|
| 8:45 | 高麗駅に着く。徒歩15分で巾着田へ |
| 9:00 | 開場。群生地と出店をひとまわり |
| 10:15 | あいあい橋を渡り、徒歩10分で日和田山の登山口 |
| 11:00 | 日和田山の山頂(標高305m)。登山口から約40分 |
| 12:30 | 下りてきて、出店で昼 |
| 13:30 | 高麗神社・高麗家住宅の方へ歩く(一周10.4km・約2時間10分の道) |
| 16:30 | まつり終了。高麗駅へ |
日和田山は関東百名山のひとつ。登山口までは高麗駅から直接歩いても約25分です。西武鉄道の案内では山頂までゆっくり歩いて1時間半ほどとされているので、ここは体力に合わせて。途中の道は、なだらかな女坂と岩場のある男坂に分かれます。男坂は手も使う登りなので、群生地を見に来た靴のまま入る道ではありません。迷ったら女坂へ。
もっと短くもできます。9時に入って11時前に高麗駅へ戻れば、午前だけの遠足になります。逆に、まつりは16時30分まで。夕方の光でゆっくり、という組み方も可能です。
持っていっても、使えないもの
三脚です。曼珠沙華の開花期間中、群生地の中では三脚(一脚を含む)が使えません。狭い園路に人が詰まる場所なので、立てる場所そのものが無い、という話でもあります。ペット同伴で入るときはリードを短く持つように、とも案内されています。
それと、値段。今年の入場料はまだ発表されていません。去年は1人500円でしたが、金額も有料期間も市が改めて公表します。行く前に、金額はもう一度確かめてください。
500万本という数字が先に立つ場所ですが、実際に見られるのは、その年の9月下旬から10月上旬のどこか、数日から2週間ほどの窓です。窓の位置は毎年ずれます。だから公式が「21日に咲いているわけではない」とわざわざ書いた。あれは予防線ではなく、案内だと思います。
9月1日、電話が鳴りはじめます。
編集責任者:Tatsuki Morohashi(発行人・運営者情報) / 最終更新:2026.08.15
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