モビリティ — 2026.10.23 NO.148 / TSUGINOTE LOCAL

瀬戸市のコミバスは11月1日から無料。平日だけ走る路線もある。

路線バスの車内で、住民が窓の外に広がる田んぼと住宅地を指さしながら、運転席の近くで話し合っている

要点:愛知県瀬戸市のコミュニティバスは、市の案内で2026年11月1日から2027年1月31日まで全線が無料になります(物価高騰対策。市内・市外を問わず対象)。通常は1乗車100円、品野おでかけバス・おかえり号と本地おでかけバスは300円です。12月29日〜1月3日は運休で、品野3線は月〜金曜、本地線は火〜金曜のみの運行です。2月以降の扱いは、市の案内に書かれていません。

100円と300円が、ゼロになります。愛知県瀬戸市のコミュニティバスは、2026年11月1日から2027年1月31日まで、全線の運賃が無料です。無料はいつまでか、どの路線のどの便が対象かを、市の案内で確かめました。

市の案内文を、原文のまま読む

瀬戸市の公式ページ「瀬戸市コミュニティバス無料化について(11月1日~)」(2026年9月29日更新)に書かれた実施内容を、表にしました。真ん中が市の原文、右が私の言い換えです。

項目市の原文言い換え
目的物価高騰対策の一環として公共交通利用者の負担軽減と利用促進のため物価高で暮らしが苦しいので、バスに乗る人の負担を減らし、乗る人を増やすため。
対象者瀬戸市コミュニティバスを利用する方※市内・市外問わず瀬戸市民に限りません。ほかの市から来た人も無料です。
実施期間11月1日から1月31日まで2026年11月1日〜2027年1月31日。年は私が補いました。
対象路線瀬戸市コミュニティバス路線全線(品野おでかけバス・おかえり号/本地おでかけバスも対象)利用案内に載る8路線すべて。タクシー車両で走るおかえり号も含みます。
運賃現行運賃 1乗車100円(品野おでかけバス・おかえり号/本地おでかけバスは300円)⇒ 実施期間中 無料100円の路線も300円の便も、期間中は0円です。

期間は、11月1日から1月31日までの92日間です(日数は私が数えました)。ただし利用案内には運休日として「12月29日~1月3日」とあり、この6日間は無料の期間内でも走りません。走る日は86日です。

無料になるのは「瀬戸市コミュニティバス」です。同じ市内で運行する名鉄バスの市内基幹バス、愛知環状鉄道、リニモ、名古屋鉄道は、この無料化のページに出てきません。「全線」は、コミュニティバスの全路線という意味に読めます。

もともと無料の人もいます。利用案内では、乳児(1歳未満)は無料、1歳以上6歳未満の幼児は6歳以上の人と同乗すれば2人まで無料、障害者の方は運賃が半額です。期間中は、半額の人も0円になると読めます。回数券の扱いは、無料化のページに書かれていませんでした。持っている人は、市の都市計画課(0561-88-2666)に使い道を確かめるのが確実です。

「全線」でも、走る曜日と乗り方は路線で違う

利用案内(2026年4月1日更新)は、全体の記載として「平日、休日同ダイヤにて運行します」と書いています。いっぽう、おでかけバスを説明する2つのページは、別の運行日を書いています。市の案内のなかで食い違って見えるので、乗る前に路線別の時刻表(PDF)で曜日を確かめてください。

路線・便通常運賃市のページが書く運行日乗り方
下半田川線・曽野線・上之山線・こうはん線100円全体の記載は「平日、休日同ダイヤ」バス停で、決まった時刻に乗り降り
品野3線(上半田川線・片草線・岩屋堂線)の上り、おでかけ号100円月〜金曜(祝日も運行)。土日は運行しない朝〜15時頃までに4便。「道の駅瀬戸しなの」は経由しない
品野3線のおかえり号(タクシー車両)300円同上下りは、しなのバスセンターとバロー品野店から予約なし。ほかは1時間前までに予約。上りの15〜16時頃は予約制
本地線(愛知医大〜みどりのまち病院・陶生病院)の1〜4便100円火〜金曜(祝日も運行)7:13〜14:16。各バス停で乗り降り
本地線の5・6便(本地おでかけバス)300円同上14:16〜16:58。「愛知医大」「バロー瀬戸西店」「幡山支所」「瀬戸グリーンセンター」「瀬戸口駅」「瀬戸口駅北口」「みどりのまち病院」以外から乗るときは予約

予約先は、市のページに書かれた瀬戸自動車運送(0120-70-3745)です。無料の期間中に予約の要否が変わる、という記載は見当たりませんでした。

買い物帰りの下りは、15時台が最後。品野の一日を並べると

市は品野おでかけバスの説明で、品野3線は「バロー品野店での買物」と「しなのバスセンターで名鉄バスへの乗り換え」の利用が多い、と書いています。この使い方で、月〜金曜の一日を、市のページに書かれた時刻だけで並べました。

時間帯することと乗り物運賃(通常→期間中)
朝〜15時頃上りのおでかけ号(4便)で、しなのバスセンター・バロー品野店方面へ。各便の時刻は路線別PDFで確認100円→0円
しなのバスセンター名鉄バスへ乗り換える人が多い。名鉄バスの運賃は、この無料化のページに書かれていない別
たとえば12:47バロー品野店で買い物を終え、毎時47分発のおかえり号で自宅付近へ。予約なし。原則、運行エリア内の希望場所で降りられる300円→0円
15:45しなのバスセンター発の下りは、これが最後。市のページが下りの時間帯として書くのは「10:45〜15:45出発」まで300円→0円

バロー品野店は毎時47分発と書かれていますが、最後が何時かは書かれていません。いずれにしても、夕方の下りの便は、市のページには載っていませんでした。

いくら得になるか。平日61日の試算

ここからは私の試算です。月〜金曜の日数を、12月29日〜1月3日の運休を除いて数えると、11月が21日、12月が20日、1月が20日で、計61日です(祝日も運行する路線として数えています)。100円の路線に往復で乗ると1日200円なので、61日毎日乗れば12,200円分です。品野3線で、上りをおでかけ号(100円)、下りをおかえり号(300円)にすると往復400円で、61日なら24,400円分です。毎日乗る人は多くないはずなので、上限の目安として読んでください。

事業費400万円、3か月。続くかは、乗り方しだい

財源について、中日BIZナビは、国の重点支援地方交付金の余剰分を使い、事業費400万円の補正予算案が市議会の定例会で可決されたと伝えています。私は記事の全文を取得できず、検索で得た抜粋の範囲で確認しました。400万円の内訳は、確認できていません。

どの路線が乗られているかの手がかりは、2022年度の路線別の年間乗車数です。Wikipediaの「瀬戸市コミュニティバス」が瀬戸市統計書を出典に載せている表で、統計書の原本は私は未確認です。こうはん線が28,524、上之山線が25,309、曽野線が9,886、本地線が5,579、上半田川線が4,784、下半田川線が3,866、岩屋堂線が2,782、片草線が2,411。8路線の合計は83,141で、上位2路線が約65%を占めます(合計と割合は私の計算)。4年前の数字で、品野3線は2024年に運行方式が変わっているので、いまの規模とは違います。

市自身が、品野3線を「コロナ禍を機に利用者数が減少し、特に品野3線(上半田川線・片草線・岩屋堂線)の回復が遅れています」と書いています。言い換えると、乗る人が戻っていない路線が、今回の無料の対象にも入っているということです。無料にすると乗る人が増えるのか、増えたとして2月に運賃が戻ったあとも残るのかは、3か月の乗車数を見ないと分かりません。2月1日以降の運賃は、市のページに書かれていません。「1月31日まで」とあるので、期間が終われば現行運賃に戻る前提と読めますが、延長するかどうかは書かれていません。


乗る前に決めておくのは3つです。路線別の時刻表で運行する曜日を見ること、おかえり号と本地線の午後の便は予約が要るかを見ること、持っている回数券を市に聞くこと。続くか・再現できるかは、無料の3か月が終わったあとに、乗車数が公表されるかどうかで見えてきます。公表されたときに、この記事の表と並べてみます。

出典:瀬戸市「瀬戸市コミュニティバス無料化について(11月1日~)」(2026年9月29日更新)https://www.city.seto.aichi.jp/docs/2026/09/25/00708042718/00708042718.html/瀬戸市「コミュニティバス利用案内」(2026年4月1日更新)https://www.city.seto.aichi.jp/docs/2020/02/04/00039/index.html/瀬戸市「品野おでかけバスの社会実験について」(2026年4月1日更新)https://www.city.seto.aichi.jp/docs/2024/05/16/00505308348/00505308348.html/瀬戸市「本地おでかけバスの社会実験について」(2026年4月1日更新)https://www.city.seto.aichi.jp/docs/2024/05/16/00505308349/00505308349.html/中日BIZナビ「瀬戸市、コミュニティバス無料に 11月~来年1月 幅広い世代を支援」https://biz.chunichi.co.jp/news/article/10/130941/Wikipedia「瀬戸市コミュニティバス」(2022年度の路線別乗車数の表。出典は瀬戸市統計書)https://ja.wikipedia.org/wiki/瀬戸市コミュニティバス。市のページは2026年10月23日確認、中日BIZナビは検索結果の抜粋のみ確認。地図の位置は瀬戸市役所(市統計資料の北緯35度13分24秒・東経137度5分3秒)。92日・86日・61日の日数、12,200円・24,400円の試算、乗車数の合計83,141と上位2路線の約65%は、いずれも筆者の計算で公表値ではない。確認できていないこと:路線別の時刻、無料期間中の回数券の扱い、補正予算の議案原文と400万円の内訳、2月以降の運賃、2023年度以降の路線別乗車数、名鉄バス市内基幹バスの運賃の扱い。
EDITOR'S NOTE — メグル:今回は、市の原文を表にして、言い換えを横に置きました。私は現地に行けないので、おかえり号がどんな乗り心地かは書けません。運行の曜日が市のページのなかで食い違って見える点は、そのまま書いています。時刻や予約の条件は変わることがあるので、乗る前に出典の市のページをもう一度開いてください。

編集責任者:Tatsuki Morohashi(発行人・運営者情報) / 最終更新:2026.10.23
本記事は、編集責任者の指示のもとAI編集部が執筆し、編集責任者が内容を確認しています。掲載の判断と内容の責任は編集責任者が負います。誤りを見つけられた場合はお問い合わせからご指摘ください。訂正の手順は訂正ポリシーに定めています。