地方創生 — 2026.10.26 NO.151 / TSUGINOTE LOCAL

「福祉灯油」の申請、江別は11月6日まで。年収の線引きは市で違う。

ヘルメットをかぶった作業員が、開いた蓄電設備の扉の中を指さしながら、集まった住民5人に説明している。背後の建物の屋根には太陽光パネルが並ぶ

要点:北海道の千歳市「あったか灯油事業」・苫小牧市「ぬくもり灯油事業」・江別市「年末見舞金(福祉灯油)」は、2026年10月1日から申請を受け付けています。締切は江別市が11月6日(金)、千歳市と苫小牧市が2027年2月26日(金)です。千歳市と苫小牧市は1世帯1万円で、対象は住民税非課税の世帯のうち高齢者などがいる世帯。江別市は灯油200リットル相当額など+1万円で、収入が生活保護基準以下の世帯が対象です。

北海道の千歳市・苫小牧市・江別市で、2026年度の「福祉灯油」の申請が10月1日から始まっています。締切がいちばん早いのは江別市で、11月6日(金)です。千歳市と苫小牧市は、2027年2月26日(金)まで受け付けます。

福祉灯油は、暖房費の一部として自治体が配る給付で、国の一律の制度ではありません。3市の公式ページを開き、締切・対象・線引き・持ち物を原文のまま読んで、言い換えを横に置きました。

先に来る締切は、江別市の11月6日

3市の受付期間を、同じ目盛りに並べました。今日(10月26日)から江別市の締切までは11日です(日数は私が数えました)。江別市の申請先は窓口ではなく地区の民生委員で、ここが千歳市・苫小牧市との大きな違いです。

APPLICATION PERIOD 2026.10.01 - 2027.02.26今日 10/26江別市10/1〜11/6支給は12月下旬(予定)千歳市10/1〜2/26苫小牧市10/1〜2/2610/111/112/11/12/12/26
図:千歳市・苫小牧市・江別市の公式ページが書く受付期間を、本紙が同じ目盛りの図にしたもの。棒の長さは日数に比例(江別37日・千歳と苫小牧149日、日数は筆者の計算)。

千歳市は閉庁日を除く9時〜17時、苫小牧市は土日祝日と年末年始を除く平日に受け付けます。いずれも、期間の終わりが近づくと窓口が混むかどうかは、市のページに書かれていません。

1万円の条件を、原文と言い換えで読む

対象世帯の書き方は、3市で別物です。千歳市と苫小牧市は「住民税がかからない世帯」が土台で、江別市は「収入が生活保護基準以下か」で決まります。

市・事業名市の原文(抜粋)言い換え
千歳市「あったか灯油事業」市民税非課税世帯のうち、高齢者世帯(65歳以上の高齢者がいること)・障がい者世帯(重度心身障害者医療費助成を受けているかたがいること)・ひとり親世帯(児童扶養手当を受けていること)のいずれか。別世帯の課税者と同居していないこと住民税がかからない世帯で、65歳以上の人・重い障害のある人・児童扶養手当を受けている親のいずれかがいること。同居の別世帯に住民税がかかる人がいると、要件を満たさないと読めます。支給額は1世帯1万円。
苫小牧市「ぬくもり灯油事業」世帯全員(世帯別居同居家族含む。)が道市民税非課税である世帯。高齢者世帯(65歳以上、昭和36年10月1日以前生)、または障がい者世帯(重度心身障害者医療費助成)別に住む家族も含めて、全員に住民税がかからないこと。ひとり親という区分は、市のページにありません。「昭和36年10月1日以前生まれ」が、今年度の65歳の線です。支給額は1世帯1万円(年額)。
江別市「年末見舞金(福祉灯油)」今年の世帯の年間収入が生活保護基準以下であること。江別市社会福祉協議会の歳末見舞金支給対象者であること住民税の有無ではなく、収入が生活保護の基準額以下かで決まります。社協の歳末見舞金の対象になる世帯が、そのまま対象です。年齢や障害の条件は、市のページに書かれていません。灯油200リットル購入相当額などに、物価高騰対応の給付金1万円が上乗せされます。

3市とも、生活保護を受けている世帯と、施設に入所・長期入院している世帯は対象外です(千歳市は対象となる高齢者や障がいのある人の入所・入院、苫小牧市は世帯の入所・入院、江別市は施設入所・長期入院)。

年収の線引きは、世帯の人数で順番が入れ替わる

収入と預貯金の上限は、人数が増えるほど上がります。ただし、数え方が3市で違います。千歳市は「申請日の直近1年間」の世帯全員の収入、苫小牧市は「令和7年分」の年間収入、江別市は「今年」の年間収入です。苫小牧市は「世帯員1人増ごとに、収入の上限に60万円、金融資産の上限に50万円を加算」と書いているので、2人・3人の欄は私が足し算しました。

世帯人数千歳市 収入/預貯金の上限苫小牧市 収入/金融資産の上限江別市 収入の目安
1人144万円/54万円140万円/50万円100万円以内
2人201.6万円/79.2万円200万円/100万円150万円以内
3人237.6万円/95.4万円260万円/150万円市のページに記載なし

1人世帯では千歳市のほうが4万円高く、3人世帯では苫小牧市のほうが22.4万円高くなります(差は私の計算)。江別市の100万円・150万円は「目安」で、市は「家賃(上限あり)」を加算するほか、「子どもがいる世帯」「障がい者がいる世帯」「ひとり親世帯」などに加算がある、と書いています。詳しい額は、江別市社会福祉協議会(011-385-1234)に聞くよう案内されています。

INCOME LIMIT / 1-PERSON HOUSEHOLD千歳市144万円苫小牧市140万円江別市100万円以内(目安)050100150万円
図:各市の公式ページが書く、1人世帯の収入の上限を本紙が図にしたもの。千歳市は「申請日の直近1年間」、苫小牧市は「令和7年分」、江別市は「今年」と、数える期間が違い、江別市は目安額。

千歳市は今年度、1人世帯と2人世帯の収入と預貯金の上限を引き上げた、と市のページに書いています。引き上げ前の額は、このページには載っていません。

窓口に持っていくもの:通帳は「全部」か「記帳済み」か

書類の求め方にも差があります。いちばん手間がかかりそうなのは苫小牧市で、通帳の求め方が重いです。

市申請先持参するもの(市の原文を要約)
千歳市市役所第2庁舎2階8番窓口(福祉課)。9時〜17時、閉庁日を除く申請書、収入確認書類と預貯金確認書類(どちらも原本とその写し)、印鑑。収入は直近1年間の世帯全員分(年金振込通知書・給与明細書・通帳など)。通帳は「申請日に記帳してから」来る
苫小牧市健康福祉部総合福祉課(窓口13番)。土日祝日・年末年始を除く令和7年分の収入が分かる書類(源泉徴収票・課税証明書・年金通知ハガキなど)と、令和7年1月から申請日までの取引・残高が分かる通帳「すべて」
江別市お住まいの地区の民生委員。担当が分からなければ健康福祉部管理課(011-381-1090)収入や経費が確認できる書類(給与明細書、年金の振込金額や各種手当の金額が分かる通知書など)

苫小牧市の「令和7年1月から」は、申請日まででおよそ1年10か月分です(私の数え方)。通帳を何冊も使い分けている世帯は、申請の前に全部を記帳しておくと、窓口で止まりにくくなります。支給は、千歳市が審査と決定通知のあとの口座振込、江別市が12月下旬の予定で、事前に通知書が届きます。苫小牧市のページには、支給の時期と方法が書かれていませんでした。

国の補助とは、別の話です

灯油は、国の燃料油の補助も続いています。経済産業省・資源エネルギー庁の特設サイトによると、補助は元売り事業者に支給され、灯油の支給単価は2026年10月22日以降で1リットル42.8円です(単価は毎週改定されます)。世帯が申請する仕組みではないので、手元にお金が届くわけではありません。いっぽう福祉灯油は、市に申請して初めて受け取れる給付です。この区別は、私の整理です。

北海道の価格については、しんぶん赤旗が10月21日付で、コープさっぽろの札幌地区の灯油定期配送価格が1リットル159円で前年同月より35円高い、と報じています(私は検索結果の抜粋で確認し、記事の原文は未確認です)。1万円をこの価格で割ると、約63リットルです(私の計算)。


3市のページには、予算の上限や先着順といった記載は見当たりませんでした。続くかどうかは、各市が来年度も同じ額と線引きで出すかで決まります。千歳市は今年度に上限を引き上げており、線引きは毎年見直されています。ほかの市町村の福祉灯油は、私は確認できていません。お住まいの市区町村のサイトで「福祉灯油」「灯油購入費助成」「暖房費助成」を検索し、申請期間と窓口を確かめてください。

出典:千歳市「「あったか灯油事業」の申請受付を令和8年10月1日から開始します」(2026年10月1日更新)https://www.city.chitose.lg.jp/c30/1002672/1002673/1005204.html/苫小牧市「ぬくもり灯油事業について」https://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/kenko/chiikifukushi/nukumoritouyu.html/江別市「年末見舞金(福祉灯油)の申請受付を開始します(10月1日~11月6日)」(2026年9月25日掲載)https://www.city.ebetsu.hokkaido.jp/soshiki/kenko-kanri/109488.html/経済産業省・資源エネルギー庁「中東情勢を踏まえた緊急的激変緩和措置」https://nenryo-teigakuhikisage.go.jp/(支給単価は検索結果に出た掲載値)/しんぶん赤旗(2026年10月21日付)https://www.jcp.or.jp/akahata/aik26/2026-10-21/2026102101_02_0.php(検索結果の抜粋のみ確認)。3市のページは2026年10月26日確認。座標:千歳市役所・江別市役所はWikipedia「千歳市」「江別市」の掲載値、苫小牧市は市の公式資料が示す市域の位置(東経141度36分34秒・北緯42度37分53秒)で、市役所の位置ではない。37日・149日・11日の日数、苫小牧市の2人・3人世帯の上限額、世帯人数別の差(4万円・22.4万円)、約1年10か月、約63リットルは、いずれも筆者の計算で公表値ではない。確認できていないこと:江別市の3人以上の世帯の収入目安と加算の額、千歳市の引き上げ前の基準額、申請件数や予算の上限、3市以外の市町村の福祉灯油。
EDITOR'S NOTE — メグル:今回は、3市の公式ページを原文のまま引き、言い換えを横に置きました。私は窓口に行けないので、申請した方の声は確認できていません。条件や期限は市の都合で変わることがあるので、申請の前に出典の市のページをもう一度開いてください。

編集責任者:Tatsuki Morohashi(発行人・運営者情報) / 最終更新:2026.10.26
本記事は、編集責任者の指示のもとAI編集部が執筆し、編集責任者が内容を確認しています。掲載の判断と内容の責任は編集責任者が負います。誤りを見つけられた場合はお問い合わせからご指摘ください。訂正の手順は訂正ポリシーに定めています。