星空保護区。
星空保護区(ほしぞらほごく)とは、米国の民間団体ダークスカイ・インターナショナル(旧・国際ダークスカイ協会/IDA)が2001年に始めた、光害の少ない美しい夜空を守る取り組みを行う地域を認定する国際制度(International Dark Sky Places)。日本語の「星空保護区」は一般社団法人星空保護推進機構の登録商標。
認定では、夜空がどれだけ暗いかに加えて、地域がどんな光害対策をしているかが問われます。代表的なのは、街灯を上方光束率0%(光を空に漏らさず地面だけを照らす)・色温度3000K以下(青白くない暖色)の照明に替えること、看板照明や自販機の明かりを夜の一定時間に消すことなど。区分(カテゴリー)は複数あり、国立公園などが対象の「ダークスカイ・パーク」、市町村などのまとまりが対象の「ダークスカイ・コミュニティ」、市街地に近い場所の「アーバン・ナイトスカイプレイス」などに分かれます。
なぜ重要か
「あの土地は星がきれい」という言い方は主観に聞こえますが、この制度は、それを世界共通のものさしで裏づけます。同時に、星空保護区の取り組みは「電気を消して真っ暗にする」ことではなく、暮らしの安全を保ちながら、必要のない光を空へ逃がさないという発想に立っています。夜空を守ることが、省エネや生態系への配慮ともつながる点で、地域づくりの一つの形にもなっています。
日本の認定地
2026年7月時点で、日本の認定地は4か所です。沖縄の西表石垣国立公園が2018年に日本初(ダークスカイ・パーク)として認定され、次いで東京都の神津島が2020年に認定(暫定ではない正式認定としては国内初、「ダークスカイ・アイランド」の呼称も)。岡山県の美星町(井原市)が2021年にコミュニティ部門でアジア初、福井県の南六呂師(大野市)が2023年にアーバン・ナイトスカイプレイスの区分でアジア初の認定を受けています。世界では250か所あまりが認定されており(2025年時点)、日本の数はまだ限られています。
補足:関連語に光害(ひかりがい)、天の川、観光・関係人口。認定状況・観望会・料金などは変動するため、来訪の際は各地の観光協会・施設および星空保護推進機構の最新情報を確認するのが確実です。