委託販売。
委託販売(いたくはんばい)とは、生産者が値付けした商品の販売を店が代行し、売れた金額から手数料を差し引いて生産者に支払う販売方式のことです。農産物直売所や道の駅の直売コーナーで広く使われており、商品の所有権と売れ残りのリスクは売れる瞬間まで生産者に残ります。
店が商品を買い取ってから売る「買い取り販売」と対になる言葉です。買い取り販売では仕入れた後のリスクを店が負うぶん取り分も大きくなりますが、委託販売では店はあくまで販売の代行者で、手数料は15〜20%程度が相場とされます(店により10〜25%ほどの幅があるといわれます)。
生産者から見た損得
最大の特徴は価格決定権が生産者にあることです。市場出荷では競りや相場で価格が決まりますが、委託式の直売所では、育てた本人が手間や出来栄えを踏まえて自分で値札を書けます。一方で、閉店までに売れ残った商品は原則として生産者自身が引き取るため、売れ行きの読みと値付けの腕が収入を左右します。
買い物客から見える風景
同じ品目でも棚の値段がばらついている、値札やラベルに生産者名が入っている、閉店近くに生産者が値引きに来る。直売所のこうした風景は、いずれも委託販売という仕組みの表れです。畑から店頭まで中間の流通段階を挟まないため、朝収穫したものがその日のうちに並ぶ鮮度も、この方式の持ち味です。
補足:手数料率・出荷ルール・売れ残りの扱いは店舗ごとの規約により異なる。数値は一般に相場とされる水準であり、契約条件は各直売所の募集要項等で確認したい。