家計調査。
家計調査(かけいちょうさ)とは、総務省統計局が全国約9千世帯を対象に毎月実施している、家計の収入・支出・貯蓄・負債などに関する統計調査です。品目別の支出金額が都道府県庁所在市・政令指定都市別に集計されるため、「◯◯の支出額が日本一のまち」という形で地域の食が話題になるときの、多くの場合の出どころになっています。
調査対象の世帯が家計簿に近い記録を付け、それを積み上げて集計する仕組みです。したがって「買い物として記録されたもの」が数字になります。この性質が、地域ランキングを読むときの注意点をそのまま決めています。
品目ごとに、含む・含まないが決まっている
家計調査には細かい品目分類があり、それぞれ何を含み何を含まないかが定められています。たとえば「ぎょうざ」の品目には、スーパー等で売られている生餃子・焼餃子と、餃子のテイクアウト専門店の持ち帰りが含まれる一方、餃子の冷凍食品と中華料理店等のテイクアウトは含まれません。店内で食べる分は、別分類の「外食」の側で扱われます。「消費量」ではなく「支出金額」であること、外食を含まないことは、ランキングを引用するときに落としやすい前提です。
市別ランキングは3年平均で公表される
全国で約9千世帯という規模なので、県庁所在市ごとの内訳を支える標本はそれほど大きくありません。単年の数字が前年から動いたとき、それが習慣の変化なのか標本の揺れなのかは切り分けにくい。統計局が品目別の都道府県庁所在市・政令指定都市ランキングを公表する際、単年ではなく3年平均を用いているのは、この事情によるものと考えられます。年ごとのデータも別途公開されており、報道や自治体の発表では単年の順位が使われることが多い点にも留意したいところです。
補足:品目の定義・調査設計は改定されることがあり、ここに記した「ぎょうざ」の線引きは公表資料に示された注記にもとづく。数値や順位を引用する際は、対象年と単年/平均のどちらかを明記したい。関連語:土用干し。