用語辞典 — ツギノテ。LOCALGLOSSARY

ぼっち積み

ぼっち積みとは、掘り取って畑で干した落花生の株を円筒状に積み上げ、1〜2か月間風に当ててゆっくり自然乾燥させる千葉県の乾燥法のことです。この円筒状に積み上げたものを「ぼっち」といい、千葉県は「千葉県ではおなじみの晩秋の風景です」と説明しています。

順番があります。掘り取った落花生は、まず3〜5株をひとまとめにして根を上にして立て、畑で1週間ほど干します。これを地干し(じぼし)と呼びます。地干しが終わってから円筒に積み替えるのがぼっち積みで、ここで1〜2か月かけて水分を抜いたあと、莢だけを外して出荷します。

「畑で乾かした」が味の前提になっている

千葉県は、県産落花生について「畑でゆっくりと自然乾燥された千葉県産落花生は、味の良さで消費者の強い支持を得ています」としています。機械で一気に乾かすのではなく、収穫の後に一、二か月を置く前提で流通が組まれているということです。国内の落花生流通量は9割が外国産で、国内産は約1割、そのうち約8割が千葉県産にあたります。

この工程を通らない落花生もある

ゆで豆用の品種(郷の香・おおまさり)は、地干しもぼっち積みもせずに、生さやのまま流通します。乾かしていないので煎ることはできず、茹でるための豆になります。千葉県の資料では、生さやの主な販売期間は8月中旬から10月中旬頃までで、品質低下を防ぐため収穫当日に洗浄・選別を行い、時間を空けずに出荷または加工することが望ましいとされています。同じ作物で、乾かす側と乾かさない側に工程が分かれている形です。

補足:地干し・ぼっち積みの日数は品種や年の天候によって異なる。ここに記した内容は千葉県「落花生|旬鮮図鑑」および千葉県農林総合研究センター落花生研究室「ゆで豆用落花生の生産と流通」にもとづく。関連語:土用干し予措