用語辞典 — ツギノテ。LOCALGLOSSARY

トラ熟れ

トラ熟れとは、二十世紀梨のような青梨の果皮が全体に緑黄色となり、緑色の中に黄色い模様が散在して見える状態を指す産地の呼び方です。鳥取市観光サイトは、おいしい二十世紀の見分け方として「梨の外観が全体的に緑黄色になり、緑色の中に黄色い模様が散在して見える(トラ熟れ)梨は糖度が高くおいしいとされています」と案内しています。

虎の毛並みのようなまだら模様に見えることから、この呼び名がついたとされます。青梨は熟すにつれて緑から黄色へ寄っていくため、色そのものが熟度の指標になります。移行の途中で緑と黄が混じり合う時期が、産地でトラ熟れと呼ばれる状態にあたります。

色を見る意味が、梨では重い

桃や柿は収穫後も追熟が進むため、買った時点で少し早くても置いておけます。梨はこれと異なり追熟しません。JA鳥取中央は、梨は追熟しないので保存するなら冷蔵庫に入れる、と説明しています。置いても甘くならないということは、店頭で手に取った時点の熟度が、そのまま食べるときの熟度になるという意味です。色を見る作業が、そのまま味を決める作業になります。

鳥取市観光サイトはあわせて、手に取ったときにずっしり重いもの、表面に傷がないもの、形が左右対称のものを目安に挙げています。食感を優先するなら黄緑色、甘さを優先するなら黄色を選ぶ、という選び分けも示されています。同じ棚でも、好みによって取る一個が変わることになります。

選果場では機械が同じ判断をしている

産地の選果場では、収穫された梨が袋のついたまま運び込まれ、袋をはがしたあとに重さ・色・形・糖度を検査して等級ごとに分けられます。JA全農とっとりによれば、最新鋭の選果場では光センサーが形だけでなく糖度や熟度まで瞬時に判定します。店頭で人が色を見て選ぶ行為は、選果場の機械が数値でやっていることを、目で追いかけている形になります。

補足:出典は鳥取市観光サイト「【2026】二十世紀梨・新甘泉、鳥取特産の梨の収穫は8月下旬から」(2026年8月12日更新)、JA全農とっとり「二十世紀梨」、JA鳥取中央「梨の保存方法」。色づきの進み方は品種・気象・収穫時期により異なる。関連語:予措