用語辞典 — ツギノテ。LOCALGLOSSARY

極早生みかん

極早生みかんとは、温州みかんの品種を成熟期の早い順に「極早生・早生・中生・晩生」と分ける分類のうち、もっとも早く成熟するグループを指します。代表品種には日南1号・宮川早生・興津早生などがあります。図鑑や生産者向け資料では収穫期を「9月中旬から10月下旬」とすることが多いですが、産地によってはこれより早く動き始めます。

「9月中旬から」と、実際の産地の動き

極早生みかんを紹介する記事の多くは、収穫期を9月中旬から10月下旬としています。日南1号についても、育成地での完全着色は10月上旬とされ、興津早生より2週間以上早く色づく品種だと説明されます。ただし、これは品種としての一般的な目安であり、実際の産地の動きはそれより早いことがあります。宮崎県日南市では、少なくとも2021・2024・2026の3年分の記録を見る限り、収穫はいずれも8月28日から31日の間に始まっています。図鑑の目安より2週間ほど早く、畑のほうが先に動き出す形です。

代表的な品種

極早生に分類される主な品種には、宮崎県日南市で発見された「日南1号」(興津早生の枝変わり、1979年発見・1989年品種登録とされる)、福岡県が原産とされる「宮川早生」、そのほか「興津早生」「YN26」「ゆら早生」などがあります。育成地や産地によって糖度・収穫時期にわずかな差があり、同じ「極早生」の中でも品種ごとに個性があります。

皮が緑でも食べられる理由

極早生みかんは、皮が黄色や橙色に色づく前の、まだ緑がかった状態で収穫・出荷されることが多い品種群です。これは未熟だからではなく、この時期に食べる前提でつくられた実の色とされています。ただし糖度は年の天候によって振れ、生産者が「今年は糖度がやや低め」とコメントすることもあります。酸味が残るのがこの時期ならではの味とされ、季節が進むにつれて色づきとともに酸味が抜けていきます。

補足:ここで紹介した収穫時期・品種名・年ごとの動きは、各産地の一次情報(生産者・JA・地域メディア等)にもとづくもので、産地・年によって差がある。個別の産地・品種の詳しい収穫時期は、出荷元の情報を確認するのが確実。