町流し。
町流しとは、踊り手と地方(じかた)が列をなし、町の通りを進みながら唄い踊る形式。越中八尾のおわら風の盆では11の旧町の支部がそれぞれの通りで行い、舞台の上ではなく道そのものが会場になる。
観客が席に着いて待つのではなく、行列のほうが移動してきます。同じ町でも、通りのどこに立つかで見え方が変わります。
なぜ重要か
会場が道なので、まちの形がそのまま演出になります。おわら風の盆行事運営委員会の各町紹介によれば、諏訪町は東新町へ続くゆるやかな坂にぼんぼりが並び、道の両脇を流れる用水の水音と狭い家並みにおわらの音曲が反響する。上新町は旧町の中で一番道幅が広いため、比較的容易に町流しを楽しめるとされます。福島は11支部の中で最大のおわら人口を持ち、大人数で広い通りを流します。つまり「どの町で見るか」は「どの道で見るか」とほぼ同義です。
屋外である以上、天候の影響を直接受けます。雨天では町流しと輪踊りは中断します。八尾曳山展示館ホールの競演会が屋内ステージとして案内されているのは、この不確実性を避けたい人のための選択肢という位置づけです。
深め方
各町の町流しの時刻は町ごとに定められ、公式サイトからPDFで公開されます。ただし運営委員会は「天候や出演者の体調管理等の配慮により、変更の可能性もございます」と明記しています。分単位の計画は成り立ちません。なお輪になって踊る「輪踊り」は町流しとは別の形式で、上新町では22時から始まる大輪踊りに観光客も入れると案内されています。踊りそのものは11支部で基本的に共通ですが、支部によって唄や踊りに古い特徴が残っている場合があります。
補足:記述はおわら風の盆行事運営委員会「11の町紹介」「競演会」(2026年8月9日閲覧)による。関連記事:おわら風の盆は3日目だけ2時間遅く始まります。電車で行く人が当日までに決める3つ。